3日前の晩、電子レンジ(正確には電気オーブンレンジ)が急に止まった。
2年ほど前から時々動かなくなることはあったが、少し休ませておくと復活していたので、またそのパターンだと思い、翌朝まで放置しておいた。
しかし今度は違った。
ウンともスンとも言わず、完全にお釈迦だった。
『10年近くも一緒にやって来た仲じゃないか。
圧力鍋の後追いみたいにオマエにまで逝かれたら、私はもうどうやって毎日の食生活を過ごしていったら良いんだ…』
冷飯を持ったまま立ち尽くし、相次ぐ調理選手の戦線離脱に自身の無力さを痛感する監督だった。
(その後、急遽冷飯はカレーチャーハンにされた)
で、だ。
いかに我が家にとって電子レンジが無くてはならない存在だったかを痛感した今、彼女(?)の不在を嘆くよりも、一刻も早く後釜を連れて来るほかに道は無かった。
それを悟った私は、イタイ出費に泣きながらも、その日のうちにビックカメラ店員のイチオシだった「イイ娘」に決めたのだった。
先ほど我が家に着いたばかりのその娘の名前は、言わずと知れた『
ヘルシオちゃん